カウンセリングについて

カウンセリングって何?

この学生相談室のページやパンフレットでは、カウンセリング・面接・相談など、いくつかの言葉で表されています。それらは概ね同じものを指しています。強いて区別をつけるとしたら、カウンセリングとは心理的な問題に関する話し合いのこと、面接とはシンプルに会って話をすること、相談は心理的な問題に限らず全般的な悩みを話すこととなります。ここでは、本学学生相談室で行っている、特に「学生相談」におけるカウンセリングについて紹介します。他機関のものと異なる場合があることは明記しておきます。

カウンセリングの流れ

カウンセリングの申し込み以降の流れを図に示します。
まず、「申込」です。本学学生相談室では、教職員の勧めによるものと、学生自身が自発的に申し込む割合が、大体2:1くらいです。
日程を設定して、「初回面接」が行われます。相談内容の詳細や、ご自身について、周囲の状況などを話していただきます。初回で聞いたことから、カウンセラーが当面の方針を考え、伝えます。初回で方針が立たない場合は、数回かけて話を聴きます。
次の段階は、来談者の状況によって分かれます。続けて面接を行う「継続」、医療機関など学外の相談機関、または学内の相談窓口を紹介する「紹介」。この二つは同時並行する場合もあります。つまり、来談者の状況に合わせた相談先を紹介して、そこでの相談を行いながら、学生相談室でのカウンセリングも継続をするということです。例えば、進路に関する悩みは本学のキャリア支援センターで相談し、進路を含めた心理的な問題について、学生相談室でカウンセリングを受けるというパターンです。
初回、または数回の面接ののちに、来談者が続けてカウンセリングを受けなくて良いと思ったら「終了」になります。カウンセラーが「継続」が必要だと考えた場合には説明を行いますが、基本的には来談者の意思を尊重します。一旦終了しても、途中で来なくなったとしても、いつでも再開することは可能です。再び「申込」を行ってください。

治療との違い

治療とは、「医師が患者の症状に対して行う行為」を指します。したがって、公認心理師・臨床心理士であるカウンセラーは治療できません。医療機関では、チーム医療として医師の指示のもと、多職種が連携して患者に関わることがあります。しかし、大学は医療機関ではありませんので、病気や症状を良くすることはできません。
一方、大学という教育機関内にある学生相談室では、大学生のみなさんが抱える様々な問題への対処について、心理的な支援を行います。病気や症状を直接良くする働きかけはできませんが、つらさを吐き出したり、対応を一緒に考えたりするなどして、支えていくということはできます。したがって、精神的な疾患、身体的な疾患をもつ方の利用は可能です。ただし、精神的な疾患をお持ちの方については、主治医の指示を仰ぐ必要があります。その場合はお知らせください。

カウンセリングの実際

カウンセリングで話される中身は、人によって時によって様々です。深刻な場面もあれば、雑談のような場面もあります。ここで例を挙げることはできませんが、身近な人には言えないことが話されることもあります。カウンセラーは必要だと考えて、いくつかの質問を行いますが、答えたくなければ答えなくて良いです。
「話す」ことは「離す」ことといいます。話をしているうちに、自分にべったりとまとわりついていた悩みが離れていく、そういう体験のことを指しています。また、会話にはストレスを軽減させる機能があります。身近な人とのおしゃべりも良いです。ただ、気持ちが落ち着かなかったり、周りに気を遣ってしまったり、そういう場合にはカウンセラーを相手に話すのも良いでしょう。
ここまで読んで、一度行ってみようかと思われたら、利用案内を確認して、いずれかの方法で申し込んでください。お待ちしています。